「起業したいな…」そう考えても、実際行動に移せる人はそう多くありません。やはりさまざまなリスクを考慮し、現状維持を続けてしまう人がほとんどでしょう。
実際、ベンチャー企業においては、起業した会社の7割が3年以内に倒産に追い込まれているのが現実です。
起業は、「がむしゃらに頑張ればなんとかなる」という世界ではなく、マグレで成功できる可能性はほとんどないのです。
しかし、「凡人が起業で成功するのは絶対に無理!」と言いたいわけではありません。成功するための軌跡をちゃんと辿っていけば、3年後も安泰、さらには上場、なんてことも夢ではないのです。
では、「成功するための軌跡を辿る」とは、一体どういうことか。それは、先人たちの失敗を知り、なるべく失敗を避け、成功者の多くが歩んできた道のりで起業すること。
この記事を読めば、「起業のことがまだ何にもわからない」という人でも、起業の大枠を掴むことができます。是非参考にしていただければ幸いです。
斬新さなんて必要ない。起業のアイデアを得る方法
起業をするなら、まずどのような事業で始めるかを考える必要があります。ここがはっきりと決まれば、起業するモチベーションにも繋がりますし、より起業への道筋が明確になってきます。
【はじめに】アイデアを出すためのマインドセット
なかなかアイデアが思い浮かばない、もしくは色々と思い浮かんで一つに絞り込めない、という人は、まずは良いアイデアを出すマインドセットの方法を知ることが重要です。
無理に「斬新なアイデアを出そう!」と考えると、かえって空回りしてしまいます。良いアイデアは、日常の何気ない日々にこそ隠されているのです。
「こんなものがあったらいいのに」「もっとこうすればいいのに」という、その一瞬の感情を逃さないでください。そのためには、普段から“自分の感情を意識するクセ”が必要になってきます。
その“クセ”が自然と身につき、良質なアイデアを得るにはどうすればよいのか。それにはいくつかの方法があります。
1.自分で“感じたこと”を“考える”に落とし込む
一瞬の感情を逃さないために、おすすめなのは「メモを持ち歩く」ということです。いつでも書けるようにして、書くときには感情をなるべく詳細に書くようにしてください。そのときは鮮明でも、後で見返したときにはぼんやりした記憶になっている可能性があります。
そして、何か感じたことに対して、「どうすればもっとよくなるのか」というところまで考えてみてください。
例えば企業のCMを見たとき、「商品の良さが伝えきれていないな」と感じたとします。「具体的にどういうところが良くないのか」を考えます。そして、「こうすればもっとよくなる」というところまで考えてみるのです。プラスして、そもそも「なぜ企業がその考えに至ったのか」というところまで考えられると、理想だけでは回らない“大人の事情”みたいなものが垣間見えてくるかもしれません..!
2.友人や家族、周りの人に聞く
起業をしたい人の中には、「自分の意見や考えを発信することが重要」と考える人がいます。もちろんそれも重要ですが、成功する人は「聞く」ことに重きを置いている人が実は多いのです。
ですが、いきなり「何か困ってることない?」と聞かれても、人はなかなか思い浮かびにくいものです。
そのため、他の人がふと漏らした疑問や不満を聞き逃さないことが重要です。そして、そう思った理由をぜひ聞いてみてください。たとえば、その理由が自分には理解できないものだった場合、それは絶好のチャンスです。
自分と異なる人の考え方に触れられることは、アイデアの幅を広げられる最高の時間です。否定的な感情を持ったり、反論したりするのではなく、むしろ「もっと話を聞きたい!」というスタンスで、できれば聞くことに徹してください。
アイデア出しに、マインドセットは重要です。「感情を考えに落としこむ」「意見の異なる人の話=楽しい、ワクワクする」など、意識をしっかりと持つことで、普段の日常が実はアイデアの宝庫であったことに気づくでしょう。
貯蓄がなくても大丈夫?王道の資金調達方法
起業で気になることの上位に入ってくるのが、「お金事情」だと思います。
もともと人脈がある人や、現在の仕事で多大な成功を収めている人であれば、ベンチャーキャピタル(VC)やエンジェル投資家からの出資などが期待できるかもしれません。ですが今回は「凡人でもできる」がキーワードの記事なので、多くの人にとって現実的な資金調達方法を紹介します。
友人や知人の援助をもらう
一番簡単で手っ取り早い方法といえば、やはり友人や家族など、身近な人に資金を援助してもらうことです。
しかし、お金絡みのこと。何かあった際、下手をすると関係を崩しかねない方法でもあるので、どれだけ親しい仲でもきちんと誓約書などを作成しておくことをおすすめします。
クラウドファンディング
クラウドファンディングは、近年メジャーな資金調達方法の一つになってきました。今では名の知れた大手クラウドファンディングサイトも多く、さまざまなジャンルで参戦することができるようになっています。使い方によっては、自分の商品やサービスを広く知ってもらう宣伝効果も抜群です。
以下、国内で特に利用者が多い、おすすめのクラウドファンディングサイトをご紹介します。
〜おすすめクラウドファンディングを徹底比較!〜
CAMPFIRE
(手数料12%+決済手数料5% = 17%)
年間支援プロジェクト成立数国内No.1のサイトです。ビジネスから音楽、アートなど、さまざまな分野のプロジェクトがあり、決済方法も豊富なことから非常に人気が高いサイトとなっています。
支援者の支援額に応じてリターン(商品やサービス)を受けることができる「購入型」です。
Makuake
(手数料20%)
メディア掲載数5000件以上、独自の市場分析ツールを保有、といった強みがあり、PR力に長けているという特徴もあります。こちらのサイトも「購入型」です。
OwnersBook
(手数料は融資額によって変動)
初心者にはなかなか手が出しにくかった、不動産投資をクラウドファンディングにしたことで人気を集めたサイトです。「資金を運用したい」という需要にはぴったりのサイトで、融資を受けたい会社と、不特定多数の個人をマッチングする「融資型」です。
Ready for
(シンプル:手数料7%+決済手数料5%=12%、フルサポート:手数料12%+決済手数料5%=17%)
Ready forは、2011年3月に設立された、日本初のクラウドファンディングサイトです。社会貢献度の高いプロジェクトが多く、支援者がプロジェクトに資金援助する「寄付型」のクラウドファンディングサイトとしては最も知名度があります。※完全に寄付型ではない
補助金・助成金を受給する
補助金・助成金は融資とは違い、返済の必要がありません。
それぞれ国や自治体が設定する募集要項を満たすことで、受給することができます。
国が主催する補助金は、「地域創造的起業補助金」と言います。また、起業前後に申請できる補助金は地域ごとにもさまざま用意されているので、詳しくはご自身が起業する場所の役所などに問い合わせてみてください。
制度や規約が変更になる場合もあります。詳しくは下記のHPよりご確認ください。
中小企業庁 経営サポート「創業、ベンチャー支援」(公式HP)
ベンチャー企業の円滑な事業活動を、資金調達、情報提供等で支援。
厚生労働省 各種助成金制度 地域再生中小企業創業助成金(公式HP)
過疎地域における地域活性化を促進すると考えられる法人を設立又は個人事業を開業し、就職を希望する人を2人以上雇用した場合に、新規の創業に係る経費及び労働者の雇入れを援助するための助成金です。
厚生労働省 中途採用等支援助成金(生涯現役起業支援コース)(公式HP)
40歳以上の方が、事業運営に必要な人材を雇用した際に必要な資金を援助するための助成金です。
ここまでさまざま資金調達法を紹介しましたが、まずは個人資産である自己資金を投入するのが基本です。やはりはじめは、ある程度の貯金がある状態で起業するのが一番望ましい状態であると言えます。
実際に会社設立の準備をしよう
ここからは、実際に会社を設立する手順を1から見ていきましょう。
1.会社設立項目を決める
実際、会社手続きの準備をする前に、まずいくつか決めるべき・準備すべきことがあります。
【決めるべきこと】
・商号(会社名)
・事業内容
・本店所在地
【準備すべきこと】
・資本金
・会社用の印鑑
会社設立登記の書類を作成する際などに、早速必要になってくるものです。その際、印鑑証明書を取得する必要があります。
「代表者印(法人実印)」「銀行印」「社印(角印)」「ゴム印」の4種類の印鑑を用意しておきましょう。
・その他
会社ホームページ、会社ロゴ、名刺の作成など。
2. 定款を提出する
定款とは、設立する会社の基本情報をまとめたものです。
プチ情報として、定款は、紙ではなくPDFの電子版で作成すると、紙の場合に貼らなければならない収入印紙代:4万円分を節約することができます。
定款を作成したら、第三者に「定款の認証」をしてもらう必要があります。
3.開業届、社会保険や税金の手続きをする
上記までで、会社設立の大まかな手続きは済んでいますが、その後にさまざまな届出を提出する必要があります。
◯税務署に「法人届出設立書」を提出する
設立した会社の概要を税務署にお知らせするための書類。都道府県や市町村に地方税を納めるためにも、開業届として必要です。
◯給与支払事務所等の開設届出書を提出する
役員報酬や従業員の給料を支払う際、提出が必要です。
◯年金事務所で「厚生年金」「健康保険」などの手続きをする
◯従業員雇用のために労働基準監督署で「労働保険」の加入手続きをする
その他、必要に応じて提出しなければならない書類があります。
こうした手続きは、素人にとってはとても複雑なため、漏れを防ぐために専門家の力を借りるのも一つの手です。
先人に学べ!起業家たちの失敗と教訓
ここからは、起業したい人のモチベーションが上がるような起業家たちの起業エピソードをご紹介します。
Apple共同創業者兼元CEO スティーブ・ジョブズ
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1984年にマッキントッシュの需要予測を大幅に見誤ったアップル社は、同製品の過剰在庫に悩まされ赤字を計上してしまいます。
その結果、社員の大量解雇を余技なくされ、取締役会によりジョブズ氏は翌年、Apple社を退職。その後、1997年に業績不振に陥っていたアップル社に復帰し、この際、ジョブズは取締役会の徹底見直しを要求、取締役らを全員解雇し、同社の立て直しを試みました。
アリババグループ創業者 ジャック・マー
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大学受験に2度失敗、30社以上の会社に応募しすべて不採用になるなど、起業前から苦労が絶えなかったマー。その後91年に翻訳会社を、95年にWebサイトの構築会社を起業するも良い経営状況を生み出すことはできませんでした。
今でこそ世界的企業となったアリババも、創立した数年間は収益モデルに苦心し、決して順風満帆とは言えない日々が続いたそうです。それでも諦めない強い心で、これまでの苦難を耐え抜いてきたマー。世界的大企業のトップも、必ずしも最初から成功続きだったわけではないことがよく分かるエピソードです。
マネーフォワード社長兼CEO 辻庸介氏
今最も勢いのあるベンチャー企業のひとつであるマネーフォワード。その企業の社長である辻氏は、実にさまざまな失敗を経験しています。
最初に出したプロダクトが誰にも使われず、「BAN(=拒絶)される」状態が長い間続きます。それからも、接続先からアクセス拒否、訴訟、サービス全停止の危機、仲間の反発、ユーザーからの大反発、事業撤退など…。辻氏のこうした体験談は、近著で詳細に語られています(下記、「初心者でも分かりやすい!おすすめ企業本」で紹介)。
こうした数々の失敗を経験したからこそタフになり、強いチームと成功を生み出した、と氏は語っています。
起業に関するよくある疑問|Q&Aで解決!
トピック1:起業に必要なこと
・会社設立には最低いくら必要?
どんな事業を起こし、どのくらいの規模感で立ち上げたいのかで、必要となる資金額は全く異なります。自宅だけでできるのか、どこかをオフィスとして借りるのか、従業員を雇うのか、雇うなら何人を、どういった雇用形態で雇うのかなど、ある程度具体的に分かった上で、必要となる資金をまずはざっくりと考えてみましょう。
自分が考える会社の規模感と同等程度の会社のデータを参考にしてみると、より具体的になってきます。
もし、資金がそんなにないという場合は、必要なものはなるべく自分で安く仕入れる、もしくは作る努力をするのがおすすめです。リサイクルショップや中古品、人に譲ってもらうなど、そういった細かな努力が、起業を成功させる上ではとても重要です。
・起業の勉強期間はどのくらい必要?
起業前の下準備はとても重要です。ですが勉強しすぎると、慎重になりすぎてかえって実行に移せなくなってしまう可能性があります。
勉強する期間は、最初に自分である程度決めて(3ヶ月、本何冊読んだら等)、そのあとは実行に向けた具体的な準備をするのが良いでしょう。勉強や準備はどれだけしても終わりはないため、どこかで区切りをつけることはとても重要です。
・起業に仲間は必要か?
今は起業のかたちも多様となり、ひとりで会社を経営している、という社長さんも決して珍しくはありません。
友人、家族と起業するという話はよく聞きますが、その場合、のちにトラブルが起きたときに、関係に亀裂が入ってしまい、とても悲しい思いをする可能性もあります。その点、ひとりだと何か問題が起きても自分だけの責任なので、気持ち的には楽ですよね。
そうはいっても、仲間がいた方が何かと心強いことは確かです。起業仲間は、あくまでビジネスの関係なので、同じ考えを持った人をSNSで見つけたり、今は起業仲間を募集するサイトなども存在するため、そういった方法で見つけた仲間の方が、志は近く距離感は程よく、かえって近しい仲よりも上手くいくかもしれません。
トピック2:起業におけるマインドセット
・起業仲間がいなくて不安…
今はSNS等で、仲間はいくらでも見つけることができます。そもそも今の時代、SNSを使わない起業の方がかえって珍しいくらいです。ネット、SNSは、ぜひ積極的に活用していきましょう。
・周りの理解を得るには
「周りからの理解が得られず辛い…」という人は多いと思います。それもそのはず、全体の割合で見れば、起業をしたことがある人の割合の方が少ないですから、自分が無知な物事に対して不安を抱くのは当然とも言えます。
逆に考えれば、起業をしたことのない人に「無理だ」「やめた方がいい」と言われても、その言葉に特段根拠はありません。辛辣に聞こえるかもしれませんが、身近な人の無知な言葉よりも、本やニュースなどで得られる有名な起業家や、成功者の言葉の方がよっぽど的を得た言葉です。
無理に周りの理解を得ようとするのではなく、「今は理解されなくとも、成功して認めてもらうんだ!」という気持ちで頑張れば、きっと良い方向に進んでいくでしょう。
・好きなことと儲かりそうなこと、どちらで考えるべきか
これに関しては、両方の良いところをまずは箇条書きにしてみましょう。そして、もし失敗した場合の最悪なケースも想定します。あまりにもリスクが大きい場合、いくら好きなことだったとしても踏みとどまるべきでしょう。
リスクもそれほどではない好きなことで、どうしてもやりたいことを思いついた場合は、思い切ってやってみるのも良いと思います。もしこれをやらないで、「儲かりそう」という理由だけで始めた事業が失敗した場合、好きで始めたことで失敗した場合よりも後悔する可能性が格段に高いです。
トピック3:その他、起業後よくある疑問
・似たビジネスをしている会社との差別化はどう図る?
このご時世、どこもまだ出していない全くの新しいサービスを展開することは、もはや不可能に近いです。一見サービス内容や考えを見せただけでは、他社と何が違うのか、理解してもらうのは難しい場合の方が多いのではないでしょうか。
そこで、PR(宣伝活動)が重要となってきます。SNSやブログなど、個人媒体で自社の良いところを宣伝したり、マスコミ関係に売り込むなどして、積極的に多くの人に知ってもらう機会を作る必要があります。
似たビジネスが複数存在していたとしても、一人でも多くの人に知ってもらい、ある人にとっての特別になる。そうした“ファン”を着実に増やしていくことで、あなたのサービス・商品は特別なものになります。
・社員を雇うか、アウトソースに頼るか
資金が少ない状態で社員を雇ってしまうと、潰れてしまうリスクが高いです。しかも一度雇ってしまうと、現状日本の制度だと解雇をすることはとても困難です。
どうしても人手が必要な場合、最初のうちはまずは外注で頼むことをおすすめします。外注だとさまざま面倒なこともありますが、その分社員を雇うより大きなリスクを背負う心配がありません。
社員を雇う場合には、相当慎重に考えられることをおすすめします。
・今まで働いた経験がなくても、起業できるのか
これは特に学生に多い疑問だと思います。実際に、一度でも会社で働いたことのある人であればわかると思いますが、やはり「雇用されるとはどういうことなのか」「組織とはどういうものなのか」は、会社に入ってみないとなかなか理解できないものだと思います。
もし今学生で、「どうしてもすぐに起業したい!」という場合は、一度企業のインターンに参加してみると良いかもしれません。一般的なバイトよりも“会社”というものがどんなものなのかある程度見えてきますし、同志を見つける良い機会になるかもしれません。
起業におすすめのツール|サイト、本、資格など厳選して紹介!
◯自分の得意を販売!おすすめネットビジネスツール
ビジネスをする上でもはや欠かせない、ネットのおすすめツールをご紹介します。
BASE
誰でもネットで簡単にお店を開くことができるBASE。150万ものお店がBASEで解説されています。そのジャンルは、ファッション、フード、エンタメ、コスメなどさまざま。
ハンドメイド作品を作ることが得意な女性などには、特におすすめのツールです。
WordPress
オリジナルブログを作成するには欠かせないワードプレス。ブロガーを目指す方でなくとも、会社のPR目的でブログを開設するのは宣伝として効果的な方法です。
また、ワードプレスを使えるようになると、エンジニアでなくとも大抵のCMS(HTMLなどの専門知識がなくてもHPの作成や運営ができるシステム)ツールが使いこなせるようになります。画像処理やh1h2などの細かい設定方法は、使い慣れていないと意外と難しいものです。パソコンさえあれば誰でも使えるツールなので、一度使用してみてはいかがでしょうか。
バナープラス
バナープラスは、画像編集ができるツールです(※有料)。画像編集は、SNSやブログで集客をする際や、ホームページを作成する際など、何かと必要なとなってきます。ですが、わざわざ外注しなくても、専用ツールを少し勉強すれば、素人でもそれなりの編集できるようになります。
なかでもバナープラスは、使える機能が多く、簡単にレベルの高い画像編集ができるのでおすすめです。
◯持っていると何かと便利!おすすめの資格
「起業するのに資格?」と思われるかもしれません。実際、起業するのに資格は必要ありませんが、持っているのといないのとでは全然違う、役立つ資格というものが存在します。
日商簿記検定
世間的に有名なお金にまつわる資格の一つで、それなりの級を持っておけば、起業に関わらず何かと便利です。お金の流れについて理解できるようになるため、簿記の知識があるのとないのとでは全然違ってきます。
ちなみに、実務で通用するレベルは3級からと言われています。
ビジネス実務法務検定
略して「ビジ法」と言われるこちらの資格は、営業、販売、総務、人事などあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できます。法律の知識があると、いざというとき役に立つので、取っておいて損はない資格といえます。
ファイナンシャルプランナー
お金のエキスパートを目指せる資格で、40、50代から勉強を始める人も少なくないこちらの資格。資産運用力、リスクマネジメント力、タックスプランニング(将来の法人税等の発生につき計画を行うこと)力などが身につきます。
◯初心者でも分かりやすい!おすすめ起業本
起業する前に、いくつかの本を読んでおくことをおすすめします。本で得た知識は、ネットで得たものよりも良質で、一生の価値にもなり得ます。最低でもまずは3冊、ということで、特におすすめしたい3冊をご紹介します!
起業の科学 スタートアップサイエンス
起業の科学 スタートアップサイエンス (日経BP刊行、 田所 雅之著)
・アマゾン単行本価格:2530円
アマゾンの売れ筋ランキング 「経営管理部門5位」、「起業家関連書籍6位」など、今人気を集めているこちらの書籍。「失敗」に焦点を当てており、だからこそ失敗をせず、着実に成功の道を歩みながら起業できる方法を教えてくれる本となっています。
<主な内容>
第1章 IDEA VERIFICATION(アイデアの検証)
第2章 CUSTOMER PROBLEM FIT(課題の質を上げる)
第3章 PROBLEM SOLUTION FIT(ソリューションの検証)
第4章 PRODUCT MARKET FIT(人が欲しがるものを作る)
第5章 TRANSITION TO SCALE(スケールするための変革)
失敗を語ろう。「わからないことだらけ」を突き進んだ僕らが学んだこと
失敗を語ろう。「わからないことだらけ」を突き進んだ僕らが学んだこと(日経BP刊行、辻 庸介著)
・アマゾン単行本価格:1760円
今最も勢いのあるベンチャー企業「マネーフォワード」CEO辻氏の著書で、氏がこれまで経験してきた“黒歴史”を惜しみなく書き記した本となっています。
超有名企業や大企業の話はなかなか自分ごとに落とし込めないですが、つい最近勢いを増してきた企業のトップの失敗談は参考になりますし、起業をする上での良いモチベーションを与えてくれるのではないでしょうか。
良い戦略、悪い戦略
良い戦略、悪い戦略(リチャード・P・ルメルト著、村井 章子訳)
・アマゾン単行本価格:2200円
メルカリCEOが推薦するこちらの書籍。アマゾン売れ筋ランキング 「戦略・戦術」「起業家関連書籍」「プロジェクトマネジメント」の3つすべての部門で1位を獲得した、今もっとも勢いのある経営戦略本です。
著者は、戦略論と経営理論の世界的権威。エコノミスト誌は著者を、「マネジメント・コンセプトと企業プラクティスに対して最も影響力ある25人」の1人に選んでいます。
正直「初心者向け」とは言えないかもしれませんが、いつ読んでもタメになる内容なので、一冊持っておいて損はないと思います。