起業

起業のビジネスモデルはどう決める? 今後の軸となるビジネスモデルの決め方をご紹介します!

「起業をしてみたい」と考えたことはありませんか?
昔と違い、今現在は起業をするためのハードルが下がったことによって多くの人が起業をできる時代となりました。
起業をするのはお金持ちや今までの実績がある人ばかりではなく、老若男女が自分自身の決めた仕事内容を軸として起業をしているのです。
昔とは違い、身近になった起業ですがすぐに始められるようになったからと何も考えずに起業をしてしまうと失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。
そのような時のために必要とされるのが「ビジネスモデル」なのです。
このビジネスモデルをしっかりと組み立てることによって起業を成功させる可能性を上昇させます。
それでは、今回はそのビジネスモデルの決め方についてご紹介していきたいと思います。

ビジネスモデルとは?

では、初めに「ビジネスモデル」とはどのようなものであるのかをご紹介していきたいと思います。
ビジネスモデルとは「起業した企業が収益を得て継続させていくための仕組み」のことを指しています。
起業をするということはもちろん収益を得なければ継続をしてくことは難しくなってしまいます。
ですので、どのような事業を展開し、どのように収益を得ていき、どのように継続していくかを考えなくてはならないのです。
この説明を読んで、察しの良い人ならもうわかってしまったかもしれません。
つまり、「ビジネスモデル」とはビジネスの要素全体のことを指しているのです。
では、どのようなビジネスモデルのパターンがあるのかを絞ってご紹介していきたいと思います。

物販

まずは「物販方式」です。
この物販方式はみなさまの周りにもよく利用されているビジネスモデルのパターンです。
代表的な例を出すと飲食店が物販方式に該当します。
飲食店では、製品を加工し盛り付けを行ってお客様に販売をしています。
このように元の素材に加工を施すことによって品物に付加価値をつけて商品として完成させることによって成されるビジネスモデルとなります。

広告

次に「広告方式」です。
この広告方式はテレビやインターネットのWebを通して、商品の広告を出すというビジネスモデルのパターンです。
代表的な例を出すとテレビのCMが広告方式に該当します。
自社の商品をCMにて広告をしたいという企業がテレビ会社に対して料金を支払うことによって、CMを流してもらいます。
その結果、テレビを見ている多くの人々に情報が行き渡るため、自社の商品が広告のおかげで更に売れるようになるというビジネスモデルとなります。

小売り

次に「小売方式」です。
この小売方式はあるメーカーの商品を仕入れ、それを商品として販売をするビジネスモデルのパターンです。
代表的な例を出すと、百貨店が小売方式に該当します。
百貨店があるブランドメーカーから商品を仕入れ、販売することによってメーカー側は代わりに販売してくれるというメリットがあります。
百貨店という大きな店舗にて販売されることによって多くの人々の目に商品が止まります。
百貨店は安く仕入れ、適正価格にて販売することによって収益を得ているというビジネスモデルになります。

マッチング

次に「マッチング方式」です。
このマッチング方式はサービスを受けたいという人と、それを提供できる人の間を取り持つことによってマッチングをさせてあげるというビジネスモデルのパターンです。
代表的な例を出すと、マッチングアプリがマッチング方式に該当します。
最近若者の間で流行しているマッチングアプリです。
出会いたいという男女がそのアプリを利用し、アプリが間を取り持つことによって出会うことができるというサービスです。
基本的に男性側に料金を発生させ、その料金を収益として得ることによって継続させていくビジネスモデルとなります。

この他にも様々なビジネスモデルのパターンが存在しています。
このようにしっかりとしたビジネスモデルがあるからこそ、企業は継続して収益を得ているということになります。

ビジネスモデルの考え方

上記では、どのようなビジネスモデルが存在しているのかというご紹介をしてきました。
それぞれの企業はビジネスモデルという軸を持つことによってブレずに継続した収益を得ています。
そのような大切となるビジネスモデルはどのように考えたら良いのでしょうか。
ビジネスモデルをどのように決めていくかの考え方についてご紹介していきます。
今回はビジネスモデルを考える方法として、様々なビジネスシーンで使われている「5W1H」をご紹介します。
「5W1H」とは「When、Where、What、Who、Why、How」のことを指しています。
それぞれがどのような役割を果たしているのか見ていきましょう。

When

まずはWhenです。
Whenとは「いつ」という意味を持っています。
ビジネスモデルに関連づけて考えるのであれば、「いつから計画を始めるのか」や「いつから商品を販売するのか」などの商品やサービスの提供を開始するタイミングを指しています。
時期に関係している事業であればこのWhenはとても大切な要素となります。
提供を開始するタイミングを間違ってしまったことによって倒産に追い込まれてしまった企業もたくさんあるので注意して内容を決めるようにしましょう。

Where

次にWhereです。
Whereとは「どこで」という意味を持っています。
ビジネスモデルに関連づけて考えるのであれば、「どこをマーケットとするか」や「どこで商品を提供するか」などの商品を販売して提供するための場所を指しています。
先ほど紹介した小売方式をビジネスモデルとするのであれば、百貨店に入れてもらうのかネットで販売するのかによって大きな違いが発生します。
高齢者向けの商品をネットで販売することによって操作が難しくて収益を得ることが難しくなるなどの様々な要因が関係するのでよく考える必要があります。

What

次にWhatです。
Whatとは「何を」という意味を持っています。
ビジネスモデルに関連づけて考えるのであれば、「何を商品として販売するか」や「何をサービスとして提供するか」など実際にどのようなものを提供するかを指しています。
「何を」というのは多くの人がすぐに考えることができるかもしれませんが、このWhatだけを重視して考え他の5W1Hを疎かにすると悲惨な結末を迎えてしまいます。
だからこそ、このWhatだけを単体で考えるのではなく他の要素と絡めて考えるようにしましょう。

Who

次にWhoです。
Whoとは「誰が」という意味を持っています。
ビジネスモデルに関連づけて考えるのであれば、「誰をターゲットとするか」や「誰が販売や提供を行うか」などのターゲット層の決定や従業員の有無を指しています。
従業員の有無は自分自身がどのように動くかで必要かどうかを判断すれば良いですが、ビジネスモデルとして大切になるのは「誰をターゲットとするか」です。
若者が好きそうな物を販売しているのにも関わらず、ターゲット層を高齢者とするとその魅力をわかってもらうことが難しくなります。
そのため。、事業の内容はどのターゲット層に相応しいかをしっかりと把握する必要があります。

Why

次にWhyです。
Whyとは「なぜ」という意味を持っています。
ビジネスモデルに関連づけて考えるのであれば、「なぜその商品を販売するのか」や「なぜそのサービスを提供するのか」などの商品に対する必要性を指しています。
起業初心者がよくやりがちなミスですが、「この商品は販売に出せば必ず売れる」という未知の自信を持って事業を開始すると失敗することが多くなっています。
そのようなことをなくすために、「なぜその商品を販売するのか」や「その商品を販売する理由はなぜなのか」をしっかり考えなくてはなりません。
自分自身が「なぜ」を理解した上で事業を開始することによって、商品の魅力を更に人へ伝えることができるのです。

How

最後にHowです。
Howとは「どのように」という意味を持っています。
ビジネスモデルに関連づけて考えるのであれば、「どのように商品を販売するか」や「どのようにサービスを製造して提供するか」などの方法指しています。
商品を仕入れる場合ならどのように製造するかという問題は回避することができますが、自分自身で製造しなくてはならない商品やサービスの場合はどのように製造するかというところから考えなくてはなりません。
製造方法が確保できた上で、実際にどのように販売や提供を行っていくのかを考えます。
どのように販売や提供をするかによって今後も継続した収益を得られるかどうかという部分に大きく関わってきます。

このように、「5W1H」を利用することによって自分自身がこれから起業してしていこうとしているビジネスモデルをはっきりさせることができます。
実際にビジネスを開始してからも軸がブレてしてまっているとすぐに新たな問題に直面します。
だからこそ、このような分析が必要となるのです。

ビジネスモデルの組み立て方

では、ビジネスモデルの考え方を理解した上で次は実際に組み立てていかなくてはなりません。
考え方が定まった時点で、自分自身でどのような起業内容になるかはある程度頭にある状態となっています。
では、実際にどのような方法で組み立てを行っていくのかをご紹介していきたいと思います。

他のビジネスモデルの成功事例を見て学ぶ

ビジネスモデルは様々なものがあるということをご紹介しました。
様々なビジネスモデルがある中で、自分自身が決めたビジネスモデルは正解に近いのでしょうか。
他のビジネスモデルに変更した場合、更に収益を増やせる方法はないかなどもう一度見直してみるのもオススメです。
様々なビジネスモデルの成功例は街中にたくさん転がっています。
目に見える成功事例もあるので、なぜその企業は売れているのかなどを自分で考えてみると良いでしょう。
そこから自分のビジネスモデルに加えられる良い部分を取り込んでしまえばいいのです。

競合企業のピックアップを行う

全く新しい分野の業種を見つけることは非常に困難です。
これから起業を考えているみなさまも、多くの場合競合となる企業が存在するのではないでしょうか。
競合となる企業をピックアップして比べてみることによって、なぜその企業が成功しているのかやなぜある企業は失敗してしまっているのかを見つけることができます。
更に値段設定やサービスの内容なども見比べることによって自分自身が行おうとしている事業に抜けている部分が見つかる可能性も秘めています。
競合が存在する場合は必ずいつかぶつかる大きな壁となるでしょう。
だからこそ、ビジネスモデルを組み立てる段階で競合を調べ尽くし、自分自身のビジネスモデルを更に強化することが大切となります。

自分の事業の付加価値を見つける

自分の事業はどのような付加価値があるかを見つけることはとても大切となります。
競合のいないビジネスモデルは基本的に見つけるのが困難です。
仮に見つけられた場合でも、世の中に認められるかどうかは宝くじに当選するかどうかくらいの確率と言ってもいいでしょう。
競合他社が存在するからこそ、自分で行う事業には他と違う付加価値を見つけてあげることが大切となるのです。
例えば、これから飲食店を経営していこうと考えたとしましょう。
飲食店は様々なジャンルでとてもたくさんの店舗が存在しているのが現状です。
その中で自分の店舗を選んでもらえるように料理や飲料以外でパフォーマンスが行われるなどの付加価値があることによって、更に集客率を上げる必要があるということです。
今現在集客に成功している店舗を見様見真似しても必ず収益は下がってしまうでしょう。
だからこそ、自分の事業だからこそできる付加価値を見つけてあげることが大切となるのです。

以上を踏まえた上でビジネスモデルの最終決定を行う

以上3点をご紹介しましたが、ピックアップした部分であり他にも組み立てる上で考えなくてはいけないことはたくさんあります。
それぞれの業種によって組み立てる段階で行う行動は変化してきます。
考えられる様々なことを踏まえた上でビジネスモデルの最終決定を行います。
ビジネスモデルは企業の軸ともなる大切なものです。
だからこそ。ここまで考えてしっかりと決めなくてはならないのです。

ビジネスモデルを決める上で注意するべきコト

ビジネスモデルの考え方や組み立て方をご紹介してきました。
たくさんあるビジネスモデルの中には成功することが難しいとされてるビジネスモデルも存在しています。
そのような要因を先に知っておくことによって、ビジネスモデルはまた変化してくるかもしれません。
では、実際にビジネスモデルを決める上で注意するべきことをご紹介していきます。

他者に頼りすぎてはいないか

まずは「他者に頼りすぎてはいないか」ということです。
起業をするのはあくまで、自分自身です。
基本的には自分自身が全て一通り仕事をすることができる状態ではないと成功する確率は少なくなってしまいます。
従業員を雇う場合や、業務委託として他者に頼む場合でも自分自身が内容を理解していなければ正確に仕事を頼むことができないということです。
そしてもう一つの理由として、起業した当初は収益がほぼ無いという状態が普通です。
仮に数万円の収益があった場合でも従業員を雇うことや業務委託をするということで、お金を支払う必要性があります。
十分な収益が無い状態で他者に頼りすぎてしまうのは、同時に自分自身の首をしめているのと同じ状態となってしまう可能性があります。
だからこそ、他社に頼るべきこととそうではないことをはっきりとさせて計画的に事業を行っていく必要があるのです。

競合他社と事業内容が似すぎていないか

次に「競合他社と事業内容が似すぎていないか」ということです。
起業をすると、基本時には競合と呼ばれる他社が存在します。
その競合他社と事業内容が似すぎている場合は先に事業を始めている競合他社の方が顧客を持っているので有利となります。
競合他社との違いを引き出そうと、価格競争になってしまった場合には今現在の収益を更に下げてしまう可能性があります。
だからこそ、ビジネスモデルを決める上で競合他社に無い付加価値を取り入れたビジネスモデルを考えていくことが大切となるのです。

起業しようとしている業界はまだ先があるか

次に「起業しようとしている業界はまだ先があるか」ということです。
ビジネスモデルを決める際に、自分が参入しようとしている業界は衰退していないかを調べるのはとても重要です。
例えば、昔には「ipod」と呼ばれるアップル社が製造していた音楽プレーヤーが存在していました。
しかし、今現在はどのスマートフォンでもスマートフォンの中に音楽を入れてしまうことによって同じ役割を果たすことができます。
そのため、より音を良くすることや、機能性を充実させた場合でも業界の先は短いとも言えるでしょう。
だからこそ、ビジネスモデルを決める際に業界の今後の動向は調べておくべきとなります。

収益は安定する目処はついているか

次に「収益は安定する目処はついているか」ということです。
起業をした当初は基本的に収益が安定することは少なくなっていま。
知名度や社会的信用に欠けてしまうという理由もあるからです。
黒字と赤字を繰り返すような場合には収益を得るための仕組みを考え直す必要性があるかもしれません。
「もし契約が取れればなんとかなる」や「1つでも売れればある程度の収益が得られる」という考えの状態でビジネスモデルを決めるのはとても危険性が高いとも言えます。
だからこそ、ビジネスモデルを決める段階でどのように経営をすることによって収益が安定するかや、収益が安定する目処はこの程度であろうという考え方を持つことが大切となります。
収益が安定する目処が自分自身でしっかりとわかっていればその時までにやらなくてはならないことや、安定してからどうするかなど更に上の段階に進むことができます。

大口取引がメインになっていないか

次に「大口取引がメインになっていないか」です。
最初から数千万円などの資金がある状態での起業をできる人は限られてきます。
となると、基本的には資金がギリギリの状態で事業を進めていくしかありません。
大口の取引をメインとしてしまうことで、商品が売れないことや契約が取れないというケースが実際にあります。
起業をした後にも、大口の取引をメインの収益として事業を進めている場合に、仮に取引先が倒産してしまった場合など緊急事態に自分自身の企業も巻き込まれてしまう可能性が高くなってしまいます。
大口の取引が決まることで目先のお金は確かに増加しますが、そこに目が眩むことのないようなビジネスモデルを決定する必要があります。

顧客の増加が見られた場合の対応はできるか

起業をした後、事業がうまくいくと顧客が増えてきます。
顧客が増えるということは一人当たりの仕事量が増えることになるのです。
仮に自分一人で事業を行っていたとして3社までは対応できていたとしましょう。
しかし、事業がうまくいくことで5社6社と取引先が増えてきた場合に一人では対応することが難しくなってきます。
一人で対応できないからどうしようと考えてから求人を出しても時すでに遅しです。
自分自身の事業が今後どうなっていくのかをある程度先読みしていくことで需要と供給の関係が成り立ちます。
自分自身が一人でここまではできるというのを把握し、この段階になった場合には他者を頼るようにしようという先読みをしたビジネスモデルを考えていく必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は起業とビジネスモデルの関係性についてご紹介してきました。
ビジネスモデルは、その企業の軸となる重要な部分です。
起業をしようと考えている人は大勢おり、起業を実際にする人も大勢います。
しかし、起業して10年間経営を継続させている企業は全体の約6%なのです。
この数値を見てわかるように、ビジネスモデルをしっかり決めていない場合やビジネスモデルの内容が不十分の場合に倒産してしまっている企業が多いということがわかります。
起業を失敗させないためにどのようなビジネスモデルを考えるべきかをできるだけ調べ尽くすことによって起業の成功率を大きく上昇させることができます。
多くの人は「起業は簡単ではない」、「起業をしても失敗する可能性の方が高い」と考えて起業を断念する人がたくさんいます。
しかし、今回ご紹介したようにビジネスモデル(企業の軸)をしっかり持っておくことによって失敗しない起業をすることができる可能性を高くします。
それほど大切なビジネスモデルとなるので、今後起業をしたいと考えている人は今回の記事で紹介した内容を実践してみてください。
起業したばかりの人ももう一度ビジネスモデルを考え直してみることによって新たな道を発見することができるかもしれません。

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