起業

「友人と起業をすると失敗する」 そう言われる訳と、そうならない方法!

起業は昔に比べるとより私たちの身近にあるものとなりました。
様々な経験を積んできた40代から50代の人や若くして起業をする20代、定年を迎えてからも起業をして仕事に励む60代以降の世代など多くの人々が起業を経験しています。
「起業をしたい」と考え、「一人だと不安だ」や「一人でできる気がしない」などの悲観的なイメージを持ったことはないでしょうか。
実際に今現在大手企業とされている企業の中にも最初は一人で起業をしたという人から複数人で協力して起業をしたという人まで様々です。
複数人で起業をする場合によくありがちなのですが、「友人と起業をすると失敗するからやめたほうがいい」と言われたことはないでしょうか。
お互い、相手のことをよく知っている関係なのにも関わらず、なぜ失敗するからと言われてしまうのでしょう。
今回は、「友人と起業をすると失敗する」と言われる理由とそうならない方法についてご紹介していきたいと思います。
気の知れた友人と起業ライフを送りたいという人はこの記事、必見となります。

「友人と起業をすると失敗する」と言われる理由

では、実際になぜ「友人と起業をすると失敗する」と言われることがあるのかをご紹介していきます。
そのように言われることがあるということは、実際にそのようになってしまった人がたくさんいるということの証明ともなります。
しかしその反面、友人との起業で成功している人もいるので失敗する理由を明確にすることが大切です。
それでは、ご紹介していきます。

資金計画

まずは、「資金計画」です。
資金計画とは、お互いがどれだけの資金を投資して起業をするかという部分のことを指しています。
起業をすることは簡単ですが、経営を継続してくことはとても難しいので資金はとても大切な要素となります。
それぞれの業種に合った資金をお互いが同じだけ投資して起業をする場合ではなく、片方が多く資金を投資したとしましょう。
最初は仲良くお互い頑張って経営をしていくかとは思われます。
しかし、資金を多く投資した側は「いつか利益が出たらそこから回収する」や「自分の方が多く資金を投資しているのに仕事量が同じなのは不平等」などの慢心や不満が生まれてきます。
そのため、資金の投資が少ない側は時が経つに連れ、肩身が狭くなっていってしまうのです。
そして、最終的に「お金」で揉めることとなり失敗してしまうという流れとなっています。

上下関係

二人で起業をした場合でもどちらかが「代表取締役」となります。
「代表取締役は名ばかりだから大丈夫」と考える人は多くいますが、その役職になった時点で多大なる責任を追うのはその人となります。
例えば「店長」と「ホールスタッフ」として飲食店を始めた場合でも店長という役職の人は責任が大きくなり、上下関係の上に立つことになります。
しかし、ホールスタッフとして共に起業をしたメンバーは上下関係の下となってしまうのです。
上下関係の下となってしまった人は「共に起業をしたのに偉そうだ」や「なぜ自分が店長ではないのか」などの不満を持つことによって失敗してしまう可能性があるということです。

ルールの取り決め

経営をする上で「ルール」というのはとても大切な要素です。
起業をする前に、ある程度このようにしていこうなどの簡単なルールの取り決めの場合は経営をしているうちに崩れてしまう可能性があります。
このルールをどちらかが忘れてしまっている場合や破ってしまった場合には経営がいっときの間うまくいかなくなってしまいます。
ルールを最初から決めていない場合には、一人一人が好き勝手な行動をし、チームワークが取れないということで失敗してしまう可能性が高くなってしまうということです。

相談ができない

友人は起業をする前はただの友人です。
仲の良かった友人と起業をすることでセンシティブな内容の相談をすれば、今までの関係が壊れてしまい経営も困難になってしまうのではないかという不安がお互いを襲います。
相談しなくてはならないことだが相手の立場を考えると一人で解決しなくてはならないのような考えを持つようになってしまうとそれは危険なサインです。
せっかく二人で起業をして経営をしているのにも関わらず、相談をせずに一人で解決をしてしまうと、それは一人で起業をしているのと変わりありません。
相談をせずに一人で解決し、失敗してしまった時は相方から責められてしまうでしょう。
そのようないざこざによって失敗する可能性が高くなってしまうということです。

今回は様々な失敗すると言われる中の一部をご紹介しました。
これでも一部なのです。
だからと言って、他人と起業をしたから友人と起業をするより成功率が高くなるというわけでもないのです。

友人から起業の誘いを受けた場合

では次に、友人から起業の誘いを受けた場合に自分自身はどのような考えを持つべきなのかをご紹介してきます。
多くの場合起業を誘われる側は、現在進行形でどこかの企業に正社員として勤めているのではないでしょうか。
正社員を辞めてまで起業の誘いに乗る必要があるのかなど様々な考えが飛び交うと思います。
そのような時のためにどのように考えればいいのかをご紹介していきます。

今の仕事と比べてみる

先ほども紹介したように、誘われた側のほとんどはどこかの企業に正社員として勤めている場合が多くなっています。
そのような時に友人から起業の誘いを受けた場合に考えてみてください。
今の仕事や立場を捨てて誘いに乗る必要はありますか?
友人と起業をすると考えると明るい未来が見えてくると同時に、その起業が楽しそうに思えてしまい今現在の仕事や立場に対して不満を抱える可能性があります。
しかし、そのような感情はその場限りの感情ですのでもう一度冷静になって案が得てみましょう。
正社員で今後も続けていた場合、更に良い仕事や立場を獲得できる可能性もあります。
しかしその反面、起業をすることで気の知れた友人と更なる高みを目指せる可能性もあります。
そのような点を冷静になってもう一度よく考えてみるようにしましょう。

起業の誘いに乗る目的を考える

自分自身の中で、友人の起業の誘いに乗る目的を考えてみましょう。
いくら仲の良い友人でも起業となると仕事です。
「起業を一緒にしてくれる相手がいなくて困っている」などの理由が目的であるのならば断ることが正解です。
起業は仕事なので人助けではありません。
自分自身がその起業の誘いに乗り業界を盛り上げていきたいと本当に思えるかどうかを考えてみてください。
考え方の例として、起業の誘いが友人からではなく今現在勤めている企業の上司としてみてください。
その時にどのような考えに辿り着きますか?
起業の内容に賛同できた場合には誘いに乗るかもしれませんが、上司から誘われたからやってみようという考えにはならないかと思います。
そのような考えをしてしまう場合にはその友人からの誘いは断るべきとも言えます。

起業の誘いに乗った場合の不安要素を全て考える

起業の誘いに乗るということは、今現在の安定した収入や立場を失うということでもあります。
起業の誘いに前向きである場合には、明るい未来ばかり見ずに暗い未来も想像してみてください。
起業をするのにはお金が掛かります。
起業をして当面は収入が圧倒的に減ります。
起業をして友人との関係が悪くなる可能性もあります。
このような暗い未来を想像した上でも起業の誘いが魅力的であるのであればそれは、誘いの乗ってみるべきとも言えます。
しかし、このようになってしまうかもしれないという暗い未来を想像した結果、「嫌だ」と感じる部分が多いのであれば起業の誘いに乗った場合でも成功はおろか、仕事を続けることが嫌になってしまうでしょう。
だからこそ、起業の誘いに乗る前に起こる可能性のある不安要素を洗い出して考えてみることが大切となります。

友人としての関係を断ち切れるか考える

友人の起業の誘いに乗った場合、「友人関係」としてではなく「仕事関係」になります。
業務が終われば普段の友人関係の戻ることも可能です。
しかし、ほとんどの場合は仕事関係のままとなってしまいます。
仕事をする上で、相手に言われたくないことや相手に言いづらいが言わなくてはならないことがあります。
これは生活が掛かっている仕事だからです。
その言われたくないことや言わなくてはならないことを伝えた結果、友人としての関係がギクシャクしてしまう可能性もあるのです。
共に起業をするということは、それだけ話し合うことが大切となります。
だからこそ、友人との関係が断ち切れてしまう可能性がありながらも共に起業をしたいという強い決心がつかない限り、起業の誘いに乗ることはオススメできません。

自分の役割をしっかりと決めておく

友人からの起業の誘いに前向きな場合は、「自分自身がどこまでできるのか」や「友人がどこまで仕事をすることができるのか」としっかりと把握しておくことが大切です。
これは、仕事を人任せにしないためにもとても重要な役割を果たします。
そして、役割を決めたあとは給料の配分や勤務体系はどうするのかなど終業条件となる部分も明確に決めておくと尚良いでしょう。
勤務体系があやふやの場合、お互いが仕事と休みに対しての不満が蓄積されていってしまいます。
そのような不満が起業をした後に爆発してしまうことこそが、友人と起業をして失敗をする原因となってしまうのです。
だからこそ、自分の仕事での役割や勤務体系については起業を始める前にしっかりと決めておくことが大切となるのです。

友人とでも起業を成功させる方法

では最後に、「友人とでも起業を成功させる方法」についてご紹介していきます。
友人と起業をすると失敗するという実例が多くあり、不安に思う人もいるかと思いますが成功させる方法もしっかりと存在しています。
だからこそ、失敗する可能性が高いからという先入観だけを重視せずに、友人とでも成功させるために何をすればいいのかを考えることも大切です。
それでは、紹介していきたいと思います。

お互いのことを更によく知ること

まずは、「お互いのことを更によく知ること」です。
付き合いの歴にもよりますが、今現在相手のことをわかっているような場合でも奥深くまでは知ることができていないかと思われます。
「友人として」は相手のことをよく知っているかもしれませんが、「仕事仲間として」の相手のことをお互いに知っているというような状況は少ないからです。
お互いがどのような知識を持っており、どのようなスキルを駆使して仕事を行うことができるかをしっかりと把握することが大切なのです。
互いの知識量やスキルを把握できるまでは起業を始めないことによって、更に質の高い起業をすることができます。
だからこそ、性格や考え方以外にも知識量やスキルの有無など起業に関わる全てを知ることが大切となっています。
これができることによって友人との意見の食い違いや相談ができなくなってしまうなどの失敗する理由として挙げた要因を解決することができます。

二人で同じだけの資金を投資する

次に、「二人で同じだけの資金を投資する」ということです。
友人との起業で失敗する理由の一つとして「お金」が関係してくることが非常に多くなっています。
当たり前ですが、生活が掛かっているからこそ、お金に関してはシビアにならなくてはいけません。
二人で起業をしようとした時に、どちらかの起業資金の投資額が多いことによって後々問題になってしまう可能性があります。
これには失敗した場合と成功した場合の問題が存在しています。
まず、失敗して倒産してしまった場合に、投資額の少なかった人は話し合いの内容にもよりますが相手への借金として今後返済をするというパターンもあります。
次に、成功した場合には、最初に投資額を多く出している側が多くの利益を得る権利があるのではないかのような不満を持つ可能性があります。
だからこそ、起業を始めるのであれば最初から二人で同じ額の投資を行うことが今後のためにも大切なのです。

上下関係をあらかじめはっきりさせておく

次に、「上下関係をあらかじめはっきりさせておく」ということです。
友人との起業で失敗する理由の部分でもご紹介しましたが、知らずうちに上下関係ができてしまい、そのことで揉めてしまうという可能性も十分にあるのです。
だからこそ、友人と起業をするのであれば始める前に上下関係をはっきりさせておくことによって後々の問題を防ぐことができます。
この上下関係を決めていない場合にはどちらの意見も正しいものとなり、結論を出すにはどちらかが妥協をしなくてはなりません。
そのようなことがあるのであれば、二人で起業をする必要性がなくなってしまいます。
上下関係をあらかじめ決めておくと、意見が分かれてしまった場合でもまずはお互いの意見を主張し合い、まとめて二人で最終決定をすることができます。
話し合いをした結果、時にはどちらかが妥協しなくてはならない場面もあるかと思います。
しかしそのような場合に上下関係をあらかじめ決めておくことによって最終的な判断は上下関係の上に位置する人が決めれば良いのです。
実際に上下関係の問題によって倒産や、経営困難に陥ってしまっている企業もあるからこそ友人と起業をする上で成功させる秘訣として大切なポイントとなっています。

友情を悪く捉えることをやめる

次に、「友情を悪く捉えることをやめる」ということです。
今回のタイトルのように「友人と起業をすると失敗する」とよく言われていますが、それは友情という感情が悪い作用を起こしているということではありません。
「友人関係」と「仕事仲間」として100%区別をするのではなく、「友人であり、共同経営者である」というように捉えることが大切です。
友人と一緒に仕事ができるということは実際とても幸せなことです。
例えば、休憩時間にも仕事仲間だからといって緊迫した時間を過ごすよりも一息つくときには友人関係として接している方が、お互いの精神的にも良い影響を及ぼします。
時には友人との友情という感情がプラスに働くこともあるのです。
だからこそ、完全に友人を辞めて仕事仲間となってしまうのではなく良い関係で居続けるために友情を悪く捉えることはやめましょう。

とにかく会話をする時間を増やす

最後に、「とにかく会話をする時間を増やす」ということです。
ここで紹介する「会話」とは仕事の話だけではなく、プライベートの会話をも指しています。
初めに、お互いのことをよく知ることが起業を成功させる方法の一つとしてご紹介しましたが、経営をしている最中や今後も更にお互いを知っていく必要があります。
よく、共同経営にてお互いの部屋を分けて別々に仕事をするという人がいますが、このような形にしてしまうと気軽に話すことができません。
仕事の内容であれ、プライベートの内容であれ会話をする時間を増やすことによって、今まで知らなかった共同経営者の一面を知ることができるかもしれません。
そのような知らなかった一面を知ることによって、そこから新たな起業アイデアが生まれる可能性も十分にあるのです。
会話は人間に与えられたコミュニケーションを取るための手段であり、使わない手はありません。
仮に、二人以外に新たな人材が入社してきた場合でも会話をすることによって相手のことを知ることができます。
起業前から友人であった共同経営者とは違い、見ず知らずの人だからこそ会話を多くすることで新たな一面を知ることができ、相手を理解する気持ちが生まれるのです。
だからこそ、どのような状態にあったとしてもとにかく会話をする時間を増やすことをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
世間では、今現在も「友人と起業をすると失敗する」と言われ続けています。
しかし、今回ご紹介したように友人と起業をした場合でも成功する方法はあるのです。
失敗する理由も今回ご紹介したようにたくさん存在しています。
ですが、その理由を起業をする前から知っておくことであらかじめ予防をすることができます。
その理由を知らなかった場合でも、友人と起業をしても失敗しない方法を調べるか、起業をしようとしている相手としっかり話し合うことで事前に予防をすることも可能です。
だからそこ、これから友人と起業をしようと考えている人は「友人と起業をすると失敗する」という言葉に騙されずに、諦めずチャレンジしてみて下さい。
実際に友人と起業をして成功している人もいるということから、必ずしも失敗をするというわけではありません。
身近になった起業をたくさんの人に経験してもらえるためにも、ゼロカラでは起業にまつわる記事を更新しています。
気になる方は是非、読んでみて下さい。

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